バレエの代名詞ともいえる「白鳥の湖」は、白鳥に姿を変えられたオデット姫と彼女に愛を捧げるジークフリート王子の恋をめぐる幻想的な物語。月夜の湖畔で白鳥たちが美しく神秘的に舞う第2幕、舞踏会で情熱的な民族舞踊や、悪魔の娘オディールが王子を誘惑するダンス──グラン・パ・ド・ドゥが繰り広げられる第3幕など、見どころ盛りだくさんの、まさにクラシック・バレエの金字塔です。
東京バレエ団はこの「白鳥の湖」の名演出であるブルメイステル版を、芸術監督斎藤友佳理の就任後初の一大プロジェクトとして2016年に上演。その公演を観るためにロシアから来日したブルメイステルの娘、ナタリヤ・ブルメイステルをして「初演の舞台を思い出した」と言わしめたほどの成功を収めました。自慢の一糸乱れぬ群舞から、悪魔とその手下たちが活躍する舞踏会の場面まで、その美しくドラマティックなステージを新キャストも加えた今回の再演でどうぞお確かめください!
Photos: Kiyonori Hasegawa
改訂振付:
ウラジーミル・ブルメイステル、
(第2幕)レフ・イワーノフ/アレクサンドル・ゴールスキー
音楽:
ピョートル・イリイチ・チャコフスキー