モーリス・ベジャール没後5年記念シリーズ3
没後5年を経てますます評価が高まる、20世紀の巨匠振付家ベジャール。 金字塔「ボレロ」と幻の名作に、現監督の新作を加えて一挙上演!
モーリス・ベジャール・バレエ団 2013年日本公演
※記載の配役は10月9日現在の予定です。カンパニーの都合等で変更になる場合がありますので、ご了承の上、チケットをお求めください。変更にともなうチケットの払い戻し、公演日・券種の振替はいたしません。他の配役につきましては、モーリス・ベジャール・バレエ団の方針により公演当日に発表いたします。
Aプロ
つねに熱狂を巻き起こす、ベジャールの金字塔!
BBL屈指のメロディー・ダンサー2人が競演!
「ボレロ」 BOLÉRO
振付:モーリス・ベジャール 音楽:モーリス・ラヴェル
巨大な赤い円卓上で踊る孤高の“メロディ”と、そのカリスマに導かれて群がる “リズム”たち。ラヴェルが精巧に構築した音楽を舞踊で鮮やかに展開しながら、爆発的な絶頂をもって終結し、観る者に圧倒的な衝撃とカタルシスを与える「ボレロ」。舞踊が古来もつ神秘的な力を再現する儀式とも呼ばれた、ベジャール不滅の傑作です。本公演ではエリザベット・ロスとジュリアン・ファヴロー、2人のトップ・ダンサーが日替わりでメロディを演じ、至高の舞台をお届けします。
ギリシャの沸き立つリズムにのって、あの〈ディテュバッカスランボス賛歌〉の興奮が押し寄せる!
横尾忠則の美術も復活!
「ディオニソス」(組曲) DIONYSOS (SUITE)
振付:モーリス・ベジャール 音楽:マノス・ハジダキス、伝統音楽 美術:横尾忠則
舞踊が持つ力を謳った哲学者、ニーチェの思索を舞台に再現した大作「ディオニソス」は、1984年に初演され、翌年日本でも熱狂を巻き起こしました。その後、ハジダキスとギリシャの伝統音楽の場面を抽出して編まれたがこの組曲版です。横尾忠則による鮮烈な背景画はそのままに、艶めいたタベルナ(酒場)のダンスに始まり、ディオニソス誕生にまつわる神話の場面を経て、現れるのは〈バッカス賛歌〉の熱狂的なダンスシーン。赤い衣裳を身に着けた男性群舞たちが、競い合うように踊るダンスは、まさにディオニソス=バッカスの祭典です。観る者を陶酔へと誘う、その炎のようなダンスにご期待ください。
心臓が停止したそのとき、脳では何が起こっている!?
ユーモアと洞察にあふれた、ジル・ロマンのスリリングな最新作!
「シンコペ」 SYNCOPE
振付:ジル・ロマン 音楽:チェリ・オシュタテール&ジャン=ブリュノ・メイエ(シティ・パーカッション)
前回の新生BBL公演で好評を得た「アリア」につづき、芸術監督ジル・ロマンが披露する最新作の振付作品が「シンコペ」です。“シンコペーション”という音楽用語でおなじみの、この言葉。医学用語では“卒倒、気絶”、あるいは“心臓停止”を意味します。人間が意識喪失に陥ったとき、脳では何か起こっているのか? あらゆるものを想像し、思い出し、創造しているかもしれない、その瞬間に思いを至らせた、軽妙でユーモラスなダンスをお楽しみください。
Bプロ
森下洋子とジョルジュ・ドンが主演した、1981年のベジャールの傑作、いよいよ日本初演!
“ライト”・・・それは新しい時代を切り拓く、む光すのめ子。
「ライト」全幕 LIGHT
振付:モーリス・ベジャール 音楽:アントニオ・ヴィヴァルディ、タキシードムーン、ザ・レジデンツ
日本を代表する森下洋子を中心に振付けられ、日本での上演が待ち望まれていた名作「ライト」が、32年の時を経てお目見えします!
17世紀、衰退のさなかに爛熟の文化を咲かせた水上の街、ヴェネツィア。そして新世界の象徴であるアメリカの、同じく海の街サンフランシスコ。“ライト”とは、その新旧二つの世界を渡す存在として誕生したヒロインの名です。
ある女から生まれたライト─“光の子”が、人生の探求の旅に出かけます。彼女の母、“赤毛の司祭”と呼ばれたヴィヴァルディ、彼女を惹きつける貧しき者─聖フランチェスコと裕福な侯爵、そして神聖なるジラルーチェ。さまざまな登場人物が彼女の人生を彩り、やがてライトは新たな命を宿します・・・。
初演時、ベルギー、パリ、ヴェネツィア等で大喝采を浴びたこの名作が、ジル・ロマンによって振付はそのままに、休憩なしの1時間半にまとめあげられ待望の復活を遂げました。その伝説の舞台をぜひお見逃しなく!
主な配役
ライト:カテリーナ・シャルキナ
女:エリザベット・ロス
ヴェネツィアナ:リザ・カノ
貧しき者:ジュリアン・ファヴロー
裕福な者:ガブリエル・アレナス・ルイーズ
赤毛:オスカー・シャコン
ジラルーチェ:マルコ・メレンダ ほか