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英国バレエの流れを汲んで発展してきた、南半球の名門オーストラリア・バレエ団。クラシック・バレエから現代バレエまで膨大なレパートリーを擁する確かな実力のほどは、1990年代の2度にわたる日本公演でも証明済みです。そして2002年には、生え抜きのプリンシパル、デヴィッド・マッカリスターが芸術監督に就任。「伝統を尊重しながらも、新たな冒険を恐れない」との方針のもと、若く意欲的なリーダーに率いられたカンパニーは、新たな飛躍の時を歩んでいます。
その成果が国際的にアピールされたのが、2005年の英国ツアーです。オーストラリアにとっていわば本家とも呼べる国の、保守的で誇り高い観客や批評家たちは、なんと自国のスキャンダルを扱った「白鳥の湖」の舞台の、キワモノではない、正統な魅力を見抜き、喝采を送ったのです。
今回日本で披露されるのは、その話題のマーフィー版「白鳥の湖」と、映画でも大人気のスペクタクルなファンタジーを彷彿とさせる最新作、ウェルチ版「眠れる森の美女」です。世界のバレエシーンの中でも、今もっとも動向が注目されるオーストラリア・バレエ団の魅力を、二つの舞台を通じてたっぷり味わってください!
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