英国バレエの伝統いきづく、これぞ“ロイヤル”の誇り!

「眠れる森の美女」全3幕プロローグ付

振付: ピーター・ライト/マリウス・プティパ
音楽: ピョートル・I.チャイコフスキー

Photo:Bill Cooper

Photo:Anthony Crickmay

<振付家>ピーター・ライト

Photo:Bill Cooper

アリーナ・コジョカル

童話をもとにしながらも、クラシック・バレエの中でもっとも豪華にして様式美にあふれた「眠れる森の美女」。英国ではロイヤル・バレエ団が創設時から、ロシアから受け継いだ伝統を磨き上げ、自慢のレパートリーとしています。

英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団の芸術監督を長らく務めたピーター・ライトによるこの演出版は、そのロシア=英国の伝統に連なる正統派のヴァージョン。深みのある黄金色で彩られた重厚な舞台美術のなかで、クラシックの純粋なスタイルと美そのものを魅せます。オーロラ姫を守るリラの精を、ロシアの古い上演にのっとってカラボスと同様のマイム役としたことは、古典を尊重するライトならではの”復興“。またオーロラ姫が王子のキスで目覚めた後に、二人の美しいパ・ド・ドゥがヴァイオリンの独奏にのって踊られる場面は、この演出ならではの見どころの一つです。

今回の公演では、愛らしさと深みのある演技でバレエ・ファンの心をつかんで離さないアリーナ・コジョカルがゲストで出演。またバーミンガムを代表するダンサーたちが、十八番の作品で華を競います。


あらすじ

Photo:Bill Cooper

王と王妃は、オーロラ姫の命名式に妖精たちを招いたが、ただ一人カラボスだけを忘れていた。憤慨したカラボスは糸紡ぎの“つむ”(心棒)を祝いとして贈る。姫はやがてその針で指を刺して死ぬという呪いをかけて…。だがリラの精は、姫は死ぬのではなく眠り続け、百年後に王子のキスで目覚めると告げる。時が過ぎ、姫の誕生日に4人の王子が求婚に来るが、カラボスのたくらみによって、姫は呪い通りに針に刺されて崩れ落ちる。リラの精は約束を果たすために城全体に魔法をかけ眠らせる。

百年後、若い王子が森にやってくる。リラの精が姫の幻を見せると、彼は姫のもとに連れていくよう懇願し、森の奥深くの城で姫を見つけるとキスをして彼女を目覚めさせる。王子とオーロラ姫の婚礼の祝いが行われ、おとぎ話の登場人物たちの踊りや王子と姫のパ・ド・ドゥが踊られる。全員によるグランドフィナーレで、あたりは歓喜に包まれる。

Photos:Bill Cooper

キャスト

5月18日(金)18:30

(オーロラ姫):アリーナ・コジョカル (王子):マチアス・ディングマン

5月19日(土)14:00

(オーロラ姫):佐久間奈緒 (王子):厚地康雄

5月20日(日)14:00

(オーロラ姫):アリーナ・コジョカル (王子):マチアス・ディングマン

演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

※記載の配役は2018年5月17日現在の予定です。

※出演者変更にともなうチケットの払い戻し、公演日・券種の変更はお受けできません。正式な配役は公演当日に発表いたします。