イントロダクション

 英国二大バレエ団のひとつ、英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団(BRB)が4年ぶりに来日します。英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団は、ロンドンのロイヤル・バレエ団と歴史的に前身を同じくする姉妹カンパニーであり、伝統と気品を重んじる表現や演劇の国らしいドラマ性をもって英国のバレエ文化の一旦を担ってきました。70年代~80年代にかけて、古典バレエの改訂を多く手掛けたピーター・ライトが芸術監督を務め、その後を、アシュトンやマクミランの系譜を継いで英国バレエの正統を担う振付家、デヴィッド・ビントリーが率いています。
 今回上演する「白鳥の湖」と「シンデレラ」は、英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団の、その両翼の歴史と個性を披露する2作品です。
 ジークルフリート王子の父の葬儀から始まるライト演出の「白鳥の湖」は、ロシア生まれの古典バレエに、シェイクスピアの作品を彷彿とさせる心理劇の要素やドラマ性を加えて、長年、英国の観客に支持されてきたマスターピース。いっぽう、いまや英国随一の振付家と呼べるビントリーが、流麗な振付と軽やかなドラマ性という持ち味をぞんぶんに発揮したのが「シンデレラ」。英国らしい美しい美術や、大人から子どもまで楽しめるエンターテインメント性も大きな魅力の話題作です。
 これらを踊る英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団の面々は、ビントリーの薫陶とカンパニーのアットホームな雰囲気があいまって、全員が骨の髄まで俳優ダンサー。これぞ英国バレエの真髄と呼べる舞台にご期待ください!


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