イントロダクション

 20世紀初頭にバレエに革新をもたらしたバレエ・リュスの精神を受け継ぎ、バレエ・シーンの最先端を走るモンテカルロ・バレエ団が、3年ぶり7度目の来日公演を行います。
 モナコ公国モンテカルロはかつてバレエ・リュスが本拠とした地。モンテカルロ・バレエ団は、その”血“を強く意識して1985年に設立されました。率いるのは鬼才振付家ジャン=クリストフ・マイヨー。バレエの伝統を踏まえながら、斬新な手法で現代人の心に響く創造的な作品を次々生み出すマイヨーと、それを演じる、世界中から集まった精鋭ダンサーたちはつとに有名です。そしてマイヨーのもと、現在バレエ団とともに名門バレエ学校であるプリンセス・グレース・アカデミーとモナコ・ダンス・フォーラムが一つの組織として統合され、いまやモンテカルロはバレエの聖地、メッカとも呼ぶべき隆盛をみせています。
 今回の公演では、有名な古典バレエ「白鳥の湖」をもとにマイヨーが新たに創作した「LAC~白鳥の湖~」が上演されます。ある王国の王子と、白鳥に姿を変えられた女性との悲恋物語という大筋はそのままに、王族一家とファッショナブルな宮廷人たち、悪魔の代わりに登場する“夜の女王”、そして白鳥の娘たちによる物語が、スピード感あふれる流麗で躍動的なダンスによって繰り広げられ、最後は大きな感動が押し寄せます。現代バレエの王道にして最先端。パリ、ロンドン、ニューヨークはじめ世界中で絶賛された舞台に、どうぞご期待ください!

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