贈られたポワントを手にした団員たち

上野水香、ベルリンで「マラーホフ・アンド・フレンズ」に出演

マラーホフと上野水香

左から、吉岡美佳、上野水香、
マッティア・ギャリオット

 去る9月2日、3日、ベルリンで行われた「マラーホフ・アンド・フレンズ」に、東京バレエ団の上野水香が出演しました。上野はアルベルト・アロンソ振付の「カルメン」のソロのほか、ルイジ・ボニーノとともにローラン・プティ振付「チーク・トゥ・チーク」を踊り、日本を代表するダンサーとしての風格を見せました。
 今回、集まったFRIENDSは、マラーホフが輝かしいキャリアの中で出会ってきた輝かしいスターたち。世界中の劇場から招へいを受ける上野も、このベルリンで親しいダンサーたちと再会し、アットホームな雰囲気の中で踊ることができたといいます。同時に一流のダンサーたちと同じ舞台に立っていつも感じるのは「偉大なアーティストたちのパッション」。上野のことを「水香チカ」と呼ぶマラーホフ、「チーク・トゥ・チーク」をいっしょに踊ったルイジ・ボニーノもそのひとりで、今回もダンサーたちが放つ力を感じる舞台だったといいます。ウラジーミル・マラーホフは2015年の世界バレエフェスティバルの名演の記憶も新しい「オールド・マン・アンド・ミー」を再びディアナ・ヴィシニョーワとともに踊り、フィナーレを飾りました。
 また、東京バレエ団のプリンシパルとして活躍した後、この春に退団、現在はモーリス・ベジャール・バレエ団で活躍する吉岡美佳はマッティア・ギャリオットとともに「チェロのための5つのプレリュード」「パトリス・シェローと三島由紀夫」(ともに振付:モーリス・ベジャール)を踊り、円熟した輝きを見せました。


〈ポワント基金〉ポワント贈呈式が行われました

贈られたポワントを手にした団員たち

 8月30日、東京バレエ団を応援してくださる皆さまからのご寄付〈ポワント基金〉によるポワント贈呈式が東京バレエ団スタジオで行われました。ダンサーたちは1か月に何足ものポワントをはきつぶします。このご寄付により、ポワント代の負担が軽減されることとなります。東京バレエ団団員全員が、ご寄付いただいた皆さまへのお礼は素晴らしい舞台で返しすることと考えています。
 今後ともご支援、ご協力をお願いいたします。