熊本のワークショップより 崔由姫(チェ・ユフィ)(左)とニーアマイア・キッシュ 写真提供:熊本県立劇場

英国ロイヤル・バレエ団が
京都、静岡、熊本で教育プログラムを開催しました

熊本のワークショップより
崔由姫(チェ・ユフィ)(左)とニーアマイア・キッシュ
写真提供:熊本県立劇場

 去る6月、3年ぶりの日本公演を行った英国ロイヤル・バレエ団が、公演の合間をぬって、京都、静岡、熊本の学校を訪問してワークショップを開催しました。これは、ロンドン現地で行っているアウトリーチの「教育プログラム」(Learning and Participation)を、日本でも実施したいという英国ロイヤル・バレエ団の意向により実現したものです。
 英国ロイヤル・バレエ団が、通常はバレエ公演やレッスンに接する機会のない方々に、バレエの楽しさを伝えることによって、バレエへの興味や関心をもってほしい、というコンセプトのもと、チャリティー活動などを本格的に開始したのは平成20年ごろからだそう。元ロイヤル・バレエ団のソリストで、現在は教育部門部長のデヴィッド・ピカリング氏と同ダンサーのエリザベス・フォスター氏が講師を務め、現役ダンサーが実演を行うかたちで開催されました。
 京都での開催には、来日公演直前に、日本人としては1993年の熊川哲也氏以来となる英国ロイヤル・バレエ団プリンシパル昇格が発表され、大きな話題を呼んだ高田茜が参加。男性ダンサーのベンジャミン・エラと「ジゼル」の一場面を再現するほか、ストレッチや踊りの振りを一緒に楽しむなど、子どもたちと交流しました。
 なお、熊本での開催については、この春の熊本地震による被災地の子どもたちをはげましたいということで企画、実現しました。


〈めぐろバレエ祭り〉
“初めて”イベントで地域貢献

 子どもから大人まで、“みて、踊って、学べて、楽しめる”イベントとして、すでに夏の風物詩となった〈めぐろバレエ祭り〉。すでに過去3回で定着したイベントのほか、今回も新企画が盛りだくさん!
 0歳から未就園児までを対象とした「親子でリトミック」、昨年大好評だった「お父さんといっしょ!」のお母さんバージョン「お母さんと踊ろう!」、さらに子どものためのバレエ「ねむれる森の美女」のイラストを描いてくれた永井郁子さんを講師に迎えての「絵本をつくろう」などが、めぐろパーシモンホールで開催されます。
 そして、今年最大の新企画は、めぐろパーシモンホールを飛び出して開催されるサテライト企画です。目黒区立八雲体育館では、氷室友をはじめとする東京バレエ団ダンサーが小学生のみなさんとともに体を動かし、踊る楽しさを伝えます。また、東京バレエ団のスタジオやリハーサル見学、ダンサーのトークイベントなど、1日まるごとを使った特別な体験ツアーの開催も今年初となります。東京バレエ団では、これまでにも本拠を置く目黒区の皆さまとの交流の場などを設けてきましたが、〈めぐろバレエ祭り〉のサテライト企画の一つとして、東京医療センターを訪れ、入院患者のみなさまのためのパフォーマンスを行うことになりました。