NBS創立35周年 日本経済新聞創刊140周年記念事業 ウィーン・シリーズ ウィーン・フォルクスオーパー 2016年日本公演 オペレッタは恋の百科事典

『チャルダーシュの女王』はエメリッヒ・カールマンのオペレッタの代表作ですが、日本での人気の発端はほかでもない、ウィーン・フォルクスオーパーの来日公演によるものでした。人気歌姫とオーストリアの貴族の身分違いの恋が成就するまでの紆余曲折が、次々と繰り出されるハンガリーの民族音楽チャルダーシュと、ウィンナ・ワルツの魅力的なメロディーによって描かれていくこの作品は、音楽的な多彩さとともに、楽しさ、華やかさ溢れる傑作なのです。
 聴きどころ満載のこの作品のなかで、やはり目を引くのは歌姫シルヴァ役。ハンガリー出身の世界的ソプラノ、アンドレア・ロストの登場が実現するのは、日本公演ならでは! 歌姫を取り巻く男性陣の芸達者ぶりも必見の魅力です。
 2015年12月には、初演100年に因み、衣裳や演出に手が加えられるとのこと。この舞台が日本へとやって来ます。

 “オペレッタの王様”にして、ウィーン・フォルクスオーパー最大の看板演目といえば『こうもり』でしょう。『こうもり』は、オペレッタを上演しないオペラ劇場でも年末などに上演されますが、このオペレッタの本来の魅力となれば、“オペレッタの殿堂”であるフォルクスオーパーにはかなわないのです。
 フォルクスオーパーの日本公演では、すでに何度も上演されてきましたが、「これが無くちゃフォルクスオーパーを観た気がしない!」というお客さまの声もしきり。何度観ても、何度聴いても、決して色あせない魅力があるのが、フォルクスオーパーの『こうもり』です。
 今回の日本公演に、オルロフスキー役でアンゲリカ・キルヒシュラーガーが登場することに驚いたファンも多いはず。1994年から97年まで、フォルクスオーパーのアンサンブル・メンバーだった彼女は、いまや国際的人気スターとなっています。彼女をはじめ、日本公演でしか実現しない、豪華な顔ぶれが揃います。

 『メリー・ウィドウ』は、『こうもり』と並んで、世界中で愛されている人気オペレッタ。映画やミュージカル作品によって、甘いメロディーをご存知の方も多いかもしれません。フォルクスオーパーの看板演目として、『こうもり』が東の横綱なら、『メリー・ウィドウ』は西の横綱、といったところでしょう。
 フランツ・レハールは、『チャルダーシュの女王』の作曲家カールマンと同じハンガリーの出身ですが、レハールはウィーンのオペレッタの一時代とされる“白銀時代”を築いた作曲家として知られています。メリー・ウィドウ・ワルツをはじめとした、素晴らしい音楽の数々が、多くの人の心を捉えているのです。
 この『メリー・ウィドウ』の魅力は、舞台がパリであることを意識したお洒落度と洗練された大人の恋の攻防戦として仕立てられていることでしょう。さらに、ウィットに富んだ台詞や華やかなカンカンが踊られるなど…‥。上質な楽しさを求めるならコレ!

2016年日本公演 ウィーン・フォルクスオーパー
『チャルダーシュの女王』

【公演日】

2016年
5月14日(土)3:00p.m.
5月15日(日)3:00p.m.
5月16日(月)3:00p.m.

会場:東京文化会館

指揮:ゲーリット・プリースニッツ
演出:ロベルト・ヘルツル

【予定される主な配役】

シルヴァ:アンドレア・ロスト、ウルズラ・プフィッツナー
エドウィン:カルステン・ズュース、ズザボル・ブリックナー
ボニ:マルコ・ディ・サピア、ミヒャエル・ハヴリチェク
シュタージ:ベアーテ・リッター、マーラ・マシュタリール
フェリ:アクセル・ヘッリク、クルト・シュライプマイヤー ほか

*表記の演目および出演者は、2015年8月現在の予定です。今後、出演団体の事情により変更になる場合があります。

【入場料[税込]】

S=¥39,000 A=¥34,000 B=¥29,000 C=¥23,000
D=¥18,000 E=¥14,000 F=¥10,000

2016年日本公演 ウィーン・フォルクスオーパー
『こうもり』

【公演日】

2016年
5月19日(木)6:30p.m.
5月20日(金)6:30p.m.
5月21日(土)2:00p.m.
5月22日(日)2:00p.m.

会場:東京文化会館

指揮:アルフレート・エシュヴェ
演出:ハインツ・ツェドニク

【予定される主な配役】

アイゼンシュタイン: ヘルベルト・リッペルト、イェルク・シュナイダー
ロザリンデ:メルバ・ラモス、ウルズラ・プフィッツナー
オルロフスキー:アンゲリカ・キルヒシュラーガー、マルティナ・ミケリック
アルフレート:ライナー・トロスト、ヴィンセント・シルマッハー
フロッシュ:ロベルト・マイヤー ほか

*表記の演目および出演者は、2015年8月現在の予定です。今後、出演団体の事情により変更になる場合があります。

【入場料[税込]】

S=¥39,000 A=¥34,000 B=¥29,000 C=¥23,000
D=¥18,000 E=¥14,000 F=¥10,000

2016年日本公演 ウィーン・フォルクスオーパー
『メリー・ウィドウ』

【公演日】

2016年
5月26日(木)6:30p.m.
5月27日(金)6:30p.m.
5月28日(土)2:00p.m.
5月29日(日)2:00p.m.

会場:東京文化会館

指揮:アルフレート・エシュヴェ
演出:アルトゥーロ・マレッリ

【予定される主な配役】

ハンナ:イルデコ・ライモンディ、カロリーヌ・メルツァー
ダニロ:マティアス・ハウスマン、マルコ・ディ・サピア
ヴァランシェンヌ:ユリア・コッチー、マーラ・マシュタリール
カミーユ・ド・ロション:ヴィンセント・シルマッハー、メルツァード・モンタゼーリ
ニェーグシュ:ロベルト・マイヤー ほか

*表記の演目および出演者は、2015年8月現在の予定です。今後、出演団体の事情により変更になる場合があります。

【入場料[税込]】

S=¥39,000 A=¥34,000 B=¥29,000 C=¥23,000
D=¥18,000 E=¥14,000 F=¥10,000