第14回世界バレエフェスティバル前夜祭! 東京バレエ団  6月公演 『ドン・ジョヴァンニ』 アリーナ・コジョカル ウラジーミル・シクリャローフ 膨らむ初共演への期待!可憐で神秘的なコジョカルの舞姫勇壮なる戦士シクリャローフ


 東京バレエ団による子どものためのバレエ第2弾として新制作されるのは、「ドン・キホーテの夢」。東京バレエ団の「ドン・キホーテ」といえば、ウラジーミル・ワシーリエフ振付による快活なエネルギーに満ちたプロダクションが、すでに世界の舞台でも高い評価を得ています。今回の新制作を、次期芸術監督斎藤友佳理は「ワシーリエフ版の『ドン・キホーテ』を休憩を含めて1時間半くらいにまとめたダイジェスト版というイメージ」と語ります。
 4月、モスクワでワシーリエフとの綿密な打ち合わせを行っている斎藤友佳理に、検討中の趣向を聞きました。
 「東京バレエ団は、すでにワシーリエフ版『ドン・キホーテ』の魅力をしっかり掴んでいるわけですから、それを基盤として、子どもたちに楽しんでもらえるような作品をつくろう、ということが、ワシーリエフさんも私も最大に考えていることです。とにかく楽しく、わかりやすく、ということが重要。たとえば、第1弾の子どもためのバレエ『ねむれる森の美女』で、カタラビュットが物語を説明したことが、とても効果的だったので、今回の『ドン・キホーテの夢』でも、サンチョ・パンサがお話しをしたり、また馬のロシナンテを登場させることも検討しています。ただ、子どものための…‥と言っても、ワシーリエフ版『ドン・キホーテ』の魅力であるスピード感や踊りの見せ場は本公演同様のクオリティでなければなりません」
 楽しいだけではない、本物の魅力を備えた子どものためのバレエ「ドン・キホーテの夢」に、どうぞご期待ください。



 2012年の初演以来、日本各地でも子どもたちの目をキラキラと輝かせ、大反響を得ている東京バレエ団の子どものためのバレエ「ねむれる森の美女」。登場人物の一人、オーロラ姫の誕生日の式典長カタラビュットが、ナビゲーターとして物語の見どころを解説するので、子どもたちは言葉のないマイムや踊りの意味を理解することができます。舞台からの語りかけに、子どもたちは自然と引き込まれていくのです。赤ずきんや青い鳥、長靴をはいた猫など、童話の登場人物たちが次々と個性的な踊りを見せることも、子どもたちにとっては楽しい場面でしょう。色彩豊かな舞台美術、美しいバレエ衣裳に加えてぬいぐるみも用いられるほか、登場人物が客席を歩くなど、次々と繰り出される趣向は、劇場でバレエを観ることの楽しさを強く印象づけるもの。昨年の会場アンケートでは、「ごうかで、本物のおしろかと思いました。すっかりオーロラ姫の世かいに入ってしまいました」(8歳女子)、「オーロラ姫のえんぎがすごかった。バレエはやったことないけど、すごいと思った」(12歳女子)、「はじめて大きなホールでバレエを見られてよかった。私はバレエスクールで花のワルツのトネリコの精をやりました」(女子)など、子どもたちの感想のほか、「次女が5歳になったので娘二人と初めてのバレエでした。途中で解説があったのでわかりやすく、次女も最後まで飽きずに鑑賞できました。赤ずきんちゃん、シンデレラなども出てきて、衣裳もかわいらしく素敵でした。またぜひ来たいです」というお母さん、「自分の子がうまれたら、見せてあげたいと思いました」という未来のお母さんから、ホットな声の数々が寄せられました。


東京バレエ団 子どものためのバレエ
「ドン・キホーテの夢」
「ねむれる森の美女」


「ドン・キホーテの夢」

【公演日】

2015年
8月22日(土)11:30a.m.
8月22日(土)3:00p.m.

会場:めぐろパーシモンホール(大ホール)

【予定される主な配役】

<11:30a.m.> キトリ:沖香菜子 バジル:梅澤紘貴
<3:00p.m.> キトリ:上野水香 バジル:柄本弾

「ねむれる森の美女」

【公演日】

2015年
8月23日(日)1:00p.m.
8月23日(日)4:00p.m.

会場:めぐろパーシモンホール(大ホール)

【予定される主な配役】

<1:00p.m.> オーロラ姫:河谷まりあ デジレ王子:原田祥博
<4:00p.m.> オーロラ姫:三雲友里加 デジレ王子:岸本秀雄

【入場料[税込]】

S席=¥5,000 A席=¥4,000

「ドン・キホーテの夢」[ 高校生以下:S席=¥2,500 A席=¥2,000 ]
「ねむれる森の美女」[ 中学生以下:S席=¥2,500 A席=¥2,000 ]